約1600億ドルの資産を運用するプライベートエクイティ会社であるトーマ・ブラボは、正式に暗号通貨市場から永久に撤退すると発表しました。トーマ・ブラボの責任者であるオルランド・ブラボ氏は、CNBCとのインタビューでこの決定を明らかにしました。その背景には、暗号通貨分野での投資が挫折したことがあり、特に暗号通貨取引プラットフォームFTXとの提携が影響しました。トーマ・ブラボは2021年にFTXに対して9億ドルの投資を行いました。しかし、FTXの崩壊により、トーマ・ブラボを含む他の投資家たちは大きな経済的な損失を被り、FTXを推奨する際の誤解を招く発言をしたとして告訴されました。この出来事により、トーマ・ブラボの暗号通貨市場における評判が大きく損なわれ、そのため同社はこの分野から完全に撤退し、伝統的な投資業務に専念することを決めました。